Facebookに経過をアップしておりますが、Facebookだとすぐに奥の方になって見づらくなってしまうので、ブログにも上げておきます。
以下、Facebook投稿の文章を少々手直ししたものです。
さて、クリンカフリーペレットの件ですが、MgOの添加量の試算をしています。
これらの検討はなるべく進捗や途中の考え方を公開して進めてみたいので。
※ペレット製造に関わっている方でご希望の方には、算出根基をお送りします。Excelで簡単な式をつくりましたので、 DMいただければファイルをお送りします。
ぜひ多くの製造者の方に試してみていただきたいと思っております。
算出の元になるのは宮崎県工業試験場の論文と、とりあえず『地域ではじめる木質バイオマス 熱利用』での掲載文献。
後者には、灰に占めるMgOの割合が紹介されていて、バーク、チップ、オガ屑それぞれの値がわかります。実際にはこの数字とはずれている可能性大ですが、あたりをつけるにはまずこの値を使ってサンプルつくります。
要するに、
効果が現れるほどのMgOは、どの程度の追加(添加)が必要になるだろうか?
元々存在しているMgO程度の組成では効かないわけだから。
他の成分との割合も関係していそうではありますが、それは現時点では(費用、設備の制約があるので)できない。
という探求になります。
で、灰中のMgOは、知られている値では、
バークでは6.5wt%、
オガ屑では5.7%とのこと。
宮崎バークもいちおうこの値だったとしておきます。
出典 『地域ではじめる木質バイオマス 熱利用』
以下、「%」は「wt%」のことです。特に強調したい場合「wt%」と表記しています。
宮崎での添加量は、論文での添加量は元々の灰分の25wt%に相当とのこと。これは、原料99に対してMgOを1を添加してこの割合になるとのこと。
ここから逆算した結果、宮崎のバークペレットの灰分は3%(MgO添加前)。これはバークでは一般的な数字(灰分)です。
添加後のMgOの灰分に占める割合は(計算式は省きますが)、約30%になります。元々バーク中にあったMgOと足して、割って、という計算。
考察しますと、
元々の6.5%では効かない。30%ならはっきり効く。およそ1オーダー変えればはっきり効果が現れる。
この結果を元にどの程度の添加で効果が現れそうか予測する。
ホワイトペレットではバークよりも1オーダー灰分が低いです。そうなるとホワイトでは、ざっくり、宮崎での1/10程度の添加量でよいはず。
試験では、添加後のMgO総量が、50%、30(これは宮崎踏襲)、10くらいになるように調整して、コントロールとして5.7%の無添加のものと比較。
これで行きましょう。まずは。そこから絞り込めばいいや、ということで。
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