イタリアのメジャーなブランド、EDILKAMIN(エディルカミン)のペレットストーブ取り扱いを開始しました。7/19、20と輸入元の北越融雪株式会社さんの講習会に参加してきました。
今回、北越さんの販売店をこれまでより拡大するという方針に合わせて申し込み、2年越しの願いがかないました。

北越さんの“噂”は業界の集まりでよく耳にしていました。輸入ストーブの卸としての充実した体制、技術について。本業で融雪設備の設置・販売・保守をされていますので、そのノウハウが随所に活かされている。EDILKAMINの輸入を始める前に、国内のいくつかのペレットストーブメーカーの販売店としての経験もおありだったので、国内事情にも通じている。ディーラー側の要望、視点もお分かりです。

講習会の内容はたいへん充実していました。ここ数年のストーブ製造および輸入社の皆さんの尽力には頭が下がります。見方をかえると丁寧すぎるところもあり、講習の時間配分が難しいところです。ペレットストーブの商売をこれから開始しようという方も同時に受講するので、入門的な説明も欠かせません。かなりの時間をそこに割くことになるのはやむをえません。
そこで講習終了後もひとり居残って、持参した機器を接続して燃焼中のデータ確認などやらせてもらいました。

国内他メーカーのメンテナンスマニュアルを参照され、充実した文書になっていて、またすべてがホームページ上のディーラーサイト(販売店のみログイン可能)にアップされているので、メンテナンスの現場でもタブレットなどでマニュアル、取説を開け、またDXF、PDFの図面も豊富(これは他の商社、メーカーも同様のことをされているところはあります)。

「北越さんと取引したい!」という同業者の声の理由を納得した講習でした。

それで。
肝心のストーブの方ですが。

すみません、誤認というか認識不足がありました。

すごいストーブが完成している。今年から新たにラインナップに加わっていました。

これまでに展示会や同業者のところで頻繁に見ていた機種は、ごく一部というか、エントリーモデルでした。ランクが3段階くらいに分かれているらしい。本国ではプロショップが扱うのは主に上位機種で、松竹梅でいえば松と竹で、ホームセンターなどでは梅がメインで、DIYでつけたりすることもあるようです。

気になるのは“竹”以上の機種。

室内の気圧と炉内の圧の差を測定し、排気ファンの回転数を自動的に最適化(燃焼のために送り込む空気量の最適化のことです)する“レオナルドシステム”を搭載しています。

当方の“キビシイ”予算の都合で、展示機としては値ごろなモデルを予定して、既に発注書もお渡ししていたのですが。。。 二日目の朝、「昨日の発注書、破棄してください。。」と心変わりをお伝え。
搭載している技術、パーツと外装も、松と梅ではだいぶ違いましたが、主に梅ばかり見てしまっていました。反省。先のモデルは仲間の店で展示してたりするので、お客様から希望があった時はお邪魔させてもらいます。当面 (・・;)

加えて。
展示機はまずは1機購入で予定していたのですが。

居残りで“ANIA”という特別な機種で遊ばせてもらいまして。この機種、北越さんのホームページにはまだ掲載されていないNewモデルです。PDFのカタログ(p.10)には載っています。これが前述の”すごいストーブ”のことです。

休憩時間中もずっとANIAに張り付いて唸りながら凝視していたので、ちょっと異常な光景だったと思います。

講習終えて帰宅、一晩考えて、

「・・・ANIAも購入させていただきます・・・」
と電話してしまいました。展示機、いきなり2機種、購入です  (・・;)
置く場所が無い。。。 1基はしばらく実験室に置くことになりそうです。

ANIAは気密性能を徹底して高めたいわゆる“シールドストーブ”。数年前までの各社似たような機構が一変。ヨーロッパ勢はシールド化でしのぎを削っています。高気密の第三種換気にお勧めしたい機種です。ですが、他の機種に較べてHigh!!  Expensive!!・・・定価70万円です。売れ筋になるとは思えないところはあります。

どうしよう~。でもEDILKAMINの技術の粋が詰まっているのはコレだ。燃やして、ばらして遊びたい。技術がウリの私がこれを理解し尽くさないわけにはいかない。

電話の向こうで喜ばれつつも「(あぁ、この人はやはり変人だった)」という空気が流れるのを感じてしまいました (・・;)

それで。
気になるメカニズムですが。

その話は長くなるので。
別の機会に。

 

実は、ANIAなどの完成度の高い機種は、(Expensive!!  ですが)ディーラー側に求められる技量が下がります。ストーブに搭載されているセンサー類とコンピューターが、必要な設定を自動でやってくれるからです。だから、当方のウリの技術の価値が、こうした機種の普及によって下がってしまうところもあります。

また、高気密住宅での施工と運転についても、通常よりも簡易になります。

なぜか、と言いますと。

その話は。
長くなるので。
別の機会に。

 

いやぁ、楽しみだ。